2012年07月22日

校長が会見 事前のいじめ認識否定 「けんかと判断した」

信濃毎日新聞の報道より引用

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大津の中2自殺 校長が会見 事前のいじめ認識否定 「けんかと判断した」

2012(平成24)年7月15日(日) 朝刊38ページ 社会2面 9版


 大津市の中2男子自殺で、男子生徒が通っていた学校の校長は14日、市役所で記者会見し、男子生徒が自殺する前から学校がいじめの事実を把握していたかどうかについて「いじめの認識はなかった」「けんかと判断した」などと否定した。校長の会見は滋賀県警による11日の家宅捜索後で初めて。
 男子生徒の自殺前、周囲の生徒から「いじめではないか」と指摘があったのにもかかわらず、いじめを把握できなかったことなどに、校長は「聞き取りが不十分で、大きな見落としであると感じている。子どもを見る目や対応の仕方がまずかった」と責任を認めた。

 校長や市教委によると、男子生徒の担任は、自殺6日前の昨年10月5日に「トイレで男子生徒がいじめられている」との連絡を受けた。男子生徒は別の生徒1人と殴り合っていたが、男子生徒の方が多く殴られていたという。担任が駆けつけた時には、周囲にも複数の生徒がいた。

 担任は、その場から別の場所に移動し話を聞いたが、男子生徒は「けんかだ。仲良くやっていきたい」と説明した。殴り合っていた相手からも話を聞いた。

 担任は同5日、学年主任らと協議。この際には「力の差が出ている」として今後のいじめにつながる可能性も指摘されたが、最終的には「生徒同士のけんかで、いじめではない」と結論付けた。

 しかし、協議をした時間は約15分間で、男子生徒がいじめられていると通報した生徒には話を聞かなかった。

 校長も当時、報告を受けたが「いじめとは疑わなかった」としている。

 男子生徒については、これより前の昨年9月30日にも「いじめられているのでは」との声が寄せられた。この際も担任は話を聞いたが、男子生徒は「大丈夫」と答えたため、具体的な対応はしなかったとしている。



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Posted by usiki@しののい at 00:53│Comments(0)大津の中2男子自殺
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